最近のテレビが面白くない理由

「最近、テレビ番組が面白くなくなった」という声を聞くことが多くなってきました。

これについて、あなたはどう思われるでしょうか?

実は、テレビ番組の制作内容には、テレビ業界の特殊な事情が深く関係しているのです。

今回は、私がNPO時代にお世話になっていたとある民放のテレビ局のプロデューサーから直々に聞いたテレビ業界の裏側をご紹介しながら、テレビが面白くなくなってきたといわれる理由を考えます。

テレビ業界と広告収入

NHKは別として、いわゆる民放の番組は無料で視聴することができます。

しかし、実は、私たちはこの民放に対してもテレビの視聴料を支払っています。

多くの方がご承知のとおり、私たちが視聴するほとんどのテレビ番組は企業がスポンサーとして資金援助が行われることで制作されています。

スポンサーとなった企業はその資金を提供する代わりに、テレビ番組の前後に流すテレビCMを通じて視聴者に対してさまざまな商品を売り込んでいます。

私たちは日々の生活の中でいろいろな買い物をしていますが、それら各商品の販売価格の中にはこうしたスポンサー企業の宣伝広告費が含まれているのです。

つまり、特に意識することはありませんが、私たちは消費者として商品を購入することを通じてテレビの視聴料を支払っているのです。

テレビ番組におけるマーケティング戦略

当然、スポンサーとなっている企業は私たち消費者に対して自社の商品を購入してもらうべく、テレビCMを通じてそれを売り込まなくてはなりません。

その際、企業が重視しているのは、どういった人がその番組を見るかという「消費者ターゲット」の設定です。

たとえば、健康情報番組を見ている人であれば、当然ながら健康に関する商品への関心が高いといえます。

そのため、番組の前後に健康関連の商品をテレビCMを流せば、売り上げが上がりやすくなるわけです。

現在のテレビ番組におけるマーケティング戦略では、ターゲット層の分類として以下のものが採用されています。

C
(Child)
~12歳・男女
T
(Teen)
13~19歳・男女
F1
(Female 1)
20~34歳・女
F2
(Female 2)
35~49歳・女
F3
(Female 3)
50歳~・女
M1
(Male 1)
20~34歳・男
M2
(Male 2)
35~49歳・男
M3
(Male 3)
50歳~・男

上記の分類のうち、企業は主にもっとも商品を購入してもらいやすい「T」「F1」「F2」をメイン・ターゲットにした広告を出します。

たとえば、あるスポンサー企業が化粧品を売りたいと考えるならば、「F1」に属する女性が見るような内容のテレビ番組に対してお金を出すことになります。

テレビ番組の構成は制作会社が決定する場合もありますが、テレビ番組の内容はそれに出資するスポンサー企業の設定するターゲットとは無関係ではないため、スポンサー企業からの意向や影響を受ける構造になっています。

ターゲット層のズレと番組構成

さて、最近の現在のテレビ番組はどの層がターゲットに設定されているのでしょうか?

実は、社会の高齢化と若者がテレビを見なくなってきた影響から、テレビを主に視聴する層は高齢者になりつつあります。

先の分類でいえば、「F3」と「M3」にあたる高齢者がテレビ番組におけるターゲットの大部分を占めつつあり、高齢者向けの内容をメインとしたテレビ番組づくりが主流になってきているのです。

あなたもテレビ番組を見たときに、高齢者向けと感じられるものが多いと感じられるのではないでしょうか?

つまり、現在のテレビ番組は高齢者を消費者ターゲットとした構成・内容になっているため、それに合わないターゲット層の人びとがそれらの番組を視聴したとしても、そもそも面白さを感じにくくなるということなのです。

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