「笑い」とユーモアの理屈が学べる「日本笑い学会」

世の中には「笑い」とユーモアを真面目に研究の対象として考える「日本笑い学会」という学会が本当に存在しています。

実際、私も一般会員としてこの日本笑い学会に所属しています。

別にアヤシイ団体ではないのですが、人間にとっての笑いやユーモアは学術的に研究する対象となるのです。

今回は、笑いとユーモアの理論や仕組みについて考えてみたい方に向けて、この日本笑い学会の活動をご紹介します

「日本笑い学会」は市民参加型の学会です

「笑い」やユーモアは、私たち人間の生活や文化とともにあり続けているものですので、哲学や文学、社会学、心理学、文化人類学、医学といった学術領域から、宗教、風俗に至るまで非常に多くの領域と密接に関連しています。

そのため、日本笑い学会は本当にいろいろな立場にいる方が自分たちの考える「笑い」について学術的に追究する学会になっています。

実際、日本笑い学会の構成メンバーの肩書きも実に多彩の一言につきます。

一例を挙げれば、大学教員をはじめとする学校の先生から始まり、医師、看護師、公務員、アナウンサー、テレビプロデューサー、新聞記者、評論家、作家、お笑いタレント、僧侶、弁護士、カウンセラー、会社員、主婦、学生などで構成され、会員数は1000名を超えています。

また、日本笑い学会の最大の特徴として「市民参加型」を挙げることができます。

通常、学会といえば大学や研究所に所属している研究者の集まりというイメージがありますが、この日本笑い学会は市民が気軽に参加できる学会ですので、そのようなところに関係していない一般の方でも会員として所属することができます。

私たちの身近にある笑いとユーモアだからこそ、学者たちの閉鎖的な集まりとしての学会ではなく、市井の人びととともにそれを考えいこうという懐の深い学会だといえます。

日本笑い学会の詳細については、こちらの日本笑い学会公式ホームページをご覧ください。

日本笑い学会の定期総会と研究会

では、日本笑い学会の活動についてご紹介しましょう。

活動の拠点は大阪にあり、年に一回、全国から笑いの研究家が集結して日本笑い学会の研究大会が開かれます。

私も大学院に在籍しているときから日本笑い学会に参加しており、学術研究の発表のかたわら研究大会の運営にも携わっています。

また、日本笑い学会は全国に支部というものがあり、定期的に笑いとユーモアに関する研究発表会や笑わせるための技術を学ぶためのワークショップ、落語や漫才、映画をはじめとする鑑賞会などが開催されています。

会員の方々はみなさん笑いやユーモアに関心のある方ばかりですので、それらについて真面目に考えたい方や笑って楽しみたい方に特にオススメです。

日本笑い学会にご興味をもたれた方は、こちらの日本笑い学会の各支部のリンクページから最寄りの支部にお問い合わせください。

私自身は日本笑い学会の回し者ではない(?)のですが、笑いとユーモアの理論や実際に笑うための方法についてご興味のある人には是非ともたくさんの方に参加して頂ければと思います。

そうそう、最後に一番大切なことを書き忘れていました。

学会という集まりを運営するためには資金が必要です。

日本笑い学会に所属するためには年会費をお支払いして頂く必要がありますので、その点、よろしくお願いいたします。