複数人の「笑い」を測定するシステム
本サイトでご紹介している笑い測定機「アッハ・メーター」では、1名の人の笑いを測ることができます。
もし、より多くの人の笑いを同時に測ることができれば、さまざまな使い方の可能性を考えることができます。
では、このような2名以上の笑いを同時に測定するためのシステムは可能なのでしょうか。
実は、すでにそのようなシステムを構築しています。
今回は、複数の人の笑いを把握するネットワーク型の笑い測定システムをご紹介します。
笑い測定機「アッハ・メーター」で「笑い」を測る方法
笑い測定機「アッハ・メーター」は、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールして使う笑い測定システムです。
このアプリケーションは無料で公開しておりますので、詳細はこちらの「笑い」の測定機――「アッハ・メーター」のページをご参照ください。
さて、このシステムでは、スマートフォンに搭載されているマイクを使って笑いを測ることができるので、ひとりで使用する分には特に問題はありません。
しかし、このシステムで2名以上の笑いを測定しようとすると、どうしても声が重なったりノイズが混入してしまったりするために、複数の人がそれぞれどれだけ笑ったのかを正確に測ることができません。
そのため、「咽頭マイク」という喉に挟んで声帯の音声を拾う接触型マイクをスマートフォン本体に接続することで、1名の笑いをより正確に測定することが可能となります。
また、スマートフォンには、無線LAN(Wi-Fi)というものでネットワークに接続してデータをやり取りする機能が標準で搭載されています。
つまり、このアッハ・メーターのシステムを1名につきひとつずつ準備した上で、それらをネットワークで接続することでより多くの人の笑いを同時に計測することができるのです。
「ネットワーク型笑い測定システム」とその活用例
このネットワーク型のアッハ・メーターでは、スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールしておき、それをネットワークに接続することで、複数の人の笑い(2~50名程度)を一度に計測・収集することができます。
このシステムを用いると、笑いの計測をしたい人の数だけスマートフォンと咽頭マイクのセットを準備すればよいということになります。
測定された笑いのデータについては、それぞれの人の「笑いの回数」「計測時間」「笑いの分速(1分あたりの笑いの平均値)」などに分けて表示することができます。
そのため、これらの笑いのデータを用いたマーケティング・リサーチといった使い方が可能になります。
その詳細については、こちらの「笑い」のマーケティング・リサーチのページをご参照ください。
また、それぞれの人の笑いをデータとして表示するのもひとつの方法ですが、その笑いのデータを使った「笑いの対戦ゲーム」というものを考えました。
以下の動画では2人のプレーヤーが「笑いのゲーム」(=笑いの玉入れゲーム)で対戦しています。
このゲームでは、プレーヤーが笑うとその笑いの数量に応じて玉入れの玉が画面の上から落ちてくる仕組みとなっており、10秒間でどちらがより多く笑えるのかを競っています。
(再生ボタンをクリックすると動画が再生されます)
見て頂いたとおり、プレーヤーが笑うとそれぞれの笑った量に応じて画面の上から笑いの玉が降ってきます。
この笑いの玉は1アッハにつき1つとなっていて、10秒の間に どちらがより多く笑うことができたのかで勝敗を決します。
この動画では私が実際に笑ってもう一人の人と対戦していますが、複数人同士の笑いのデータで対戦することも可能ですので、より多くの人と一緒に笑うことを通して、みんなで笑い合いながら楽しむといった使い方も可能です。
以上のように、より多くの人の笑いをデータやキャラクターとして「見える化」することによって、これまでになかった笑いの活用法を考えることができるのです。