「笑い」の単位は何でしょうか?
あなたは、昨日、「どれくらい笑った」のか答えられますか?
私はこれまでにこの質問をいろいろな人にしてきましたが、「分からない」「覚えていない」という答えが一番多かったことをよく覚えています。
当然、中には「ちょっと笑った」「あまり笑わなかった」というような答え方をする人もいましたが、これらはとてもあいまいで感覚的な表現なので、実際にその人がどれだけ笑ったのかについては他人にはまったく伝わらないということになります。
さて、どうして笑いの量が分からないかというと、その答えはとても簡単で「笑いの量」についてはこれまで誰も考えてこなかったからなのです。
笑いの単位は「アッハ」としました
とても不思議なのことなのですが、有史以来人間はずっと笑ってきたにもかかわらず、それを単位で表現しようとはしてきませんでした。
ただし、これには理由があって、笑いの単位を実際につくろうとすると、それは一見簡単そうに見えて実は結構難しいところがあります。
まず、人間の笑いには「笑顔」「笑い声」「腹で笑う」という3つの部位がありますので、笑いを数えるよりも前にどの部分の笑いを見て笑いの数をカウントするのかという点で選択肢が発生してしまいます。
次に、たとえば、ある人が笑っているかどうかが一番分かりやすそうな笑い声を考える場合でも、笑いのひとつの単位を考えるにあたってはなかなか苦労します。
このことを考えるひとつの例として、「アッハッハッハッハ」という一連の笑い声を数えることにチャレンジしてみましょう。
「アッハッハッハッハ」という笑い声について、あなたはこれを何回笑ったものとしてカウントするのが正しいと思いますか?
ひと続きのものだから「1回」として数える方法が適切だと思いますか?
それとも、笑い声の「ア」と「ハ」の数をすべてカウントして「5回」とする方が正解だと感じられますか?
これについては、これまで誰も真面目に考えるようなことをしてこなかったため、正しい答えはありません。
なお、私がこれまで聞いた経験ではおおよそ半分に分かれる結果になっています。
結局、統一した見解は得られなかったのですが、このままでは話が先に進まないために、とりあえず後者の数え方を採用して「アッハ」という単位を作ったわけです。
あくまでも笑い声に関する笑いの単位になりますが、「アッハッハ」と笑えば「3アッハ」、「アッハッハッハッハ」ならば「5アッハ」という具合にカウントしてください。
「一日合計1000アッハ」で毎日を元気に楽しく過ごす
笑いの単位ができたことで、ようやく「自分がどれくらい笑ったか?」が数値として捉えられるようになりました。
ですので、もし、あなたが「きょう、自分がどれぐらい笑ったか?」という疑問に対しては、ぜひとも「今日は●●アッハ笑った」と答えてもらえれば、他の人にもあなたが笑った量を伝えられるようになります。
なお、「笑い」で健康の増進を目指すためにはどれくらい笑えばよいかということですが、私は「一日あたり1000アッハ」笑うことをおすすめしています。
これはどれくらいの数値として考えられるかということですが、人間が「アッハッハ」と笑い声を上げているときの「ア」と「ハ」の間隔はおおよそ0.25秒ですので、時間に換算した場合、1000アッハは大体3~4分間に相当する笑いになります。
この3~4分はずいぶんと短いと思われがちですが、通常の「アッハッハッハッハ」(5アッハ)のいわゆる「大笑い」は時間にして1秒程度(0.25秒×5)しかありませんので、3~4分間になると大笑いが180回以上となり、結構な運動量になります。
ちなみに、30分の大笑いは20分のウォーキングの運動量に相当するといわれていますので、一日にこれだけ笑えば頭も心もスッキリ爽快になることは間違いないといえるでしょう。
いきなり30分も笑うことは難しいかと思いますので、まずは一日1000アッハを目指して笑いを行ってみましょう。
笑い測定機「アッハ・メーター」
笑い声をアッハという単位でカウントするといっても、自分の笑いを毎回カウントするのは結構面倒な作業となります。
そのため、笑い声を「アッハ」でカウントする「アッハ・メーター」という笑い測定機を開発しています。
スマーフォン用の無料アプリですので、スマーフォンをお持ちの方であればどなたにでもインストールしてお使い頂けます。
アッハ・メーターのアプリのダウンロードについては、こちらの「笑い」の測定機――「アッハ・メーター」のページをご覧ください。
このアッハ・メーターをきっかけとして自分がどれくらい笑えるヒトなのかを測ってみたり、ご家族や友人と一緒にどちらがより多く笑えるのかを競争したりしながら日々の笑いを増やしていきましょう。