「笑い測定機」は何に使えるのか?(1)
「笑い測定機」は、一言でいうと人間の「笑い」を客観的・数量的に測定するための装置です。
私自身、このような笑い測定機の開発に携わっている中でも、これまで多くの人から「笑いを計測することが一体何の役に立つのか?」と聞かれることも多かったです。
笑い測定機および私たち人間の「笑い」を数値であらわすことがどのようなことに活用できるのかについて、以下、ご紹介します。
「お笑いネタ」の面白さの測定
「笑いを測る」ことの活用法としてよく取り上げられるのが、いわゆる「お笑い」のネタがどれくらい面白いのかを計測された笑いの数値から判定しようという使い方です。
これはみなさんがもっとも思いつきやすいものだといえます。
漫才や落語などのお笑いネタを順位づけしようとした場合、審査員によって点数を判定するものがほとんどだといえます。
それに対して、笑い測定機を使えば、観客の方々に笑い測定機を身につけてもらって、笑いがより多く発生したネタが勝ちといった判定が可能になるわけです。
また、テレビなどであなたの見ているお笑いネタがどれほど面白いのかを点数で評価して比べるという使い方も可能です。
笑い測定機「アッハ・メーター」はスマートフォン用の無料アプリですので、ぜひともこのような使い方を試してみてください。
「アッハ・メーター」のダウンロードはこちらの「笑い」の測定機――「アッハ・メーター」のページをご参照ください。
笑いの記録「レコーディング・ラフター」
普段の生活の中で、「自分がどれくらい笑えているのか」は、その人がどれくらい心身が健康的な状態にあるのかを推し量るためのバロメーターとなります。
ただ、みなさんは、自分が毎日どれくらい笑っているのかについて答えることができるでしょうか?
笑いは無意識の行動であるため、この質問には答えにくいはずです。
そこで笑い測定機を使って毎日の自分の笑いを計測し、その数値を記録していくのが「レコーディング・ラフター」(Recording Laughter)です。
笑いの数値の記録を続けていくと、それを振り返ったときに自分がどれだけ笑えるようになったのかが分かるようになります。
なお、このレコーディング・ラフターは、一時期流行した毎日の体重を記録するだけで痩せようという「レコーディング・ダイエット」の笑い版ということになります。
レコーディング・ダイエットでは、体重を減らすことが目的ですが、レコーディング・ラフターでは、笑いを増やすことが目的となります。
「自分が今日、どれくらい笑ったのか?」が数値で捉えることができれば、「明日は今日よりももっと笑おう」という目標設定が可能になり、笑いを増やすことにつなげられるのです。